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サラダデイズ
先日スーパーで買い物をしていたら、と書くと何だかとても家庭的な感じになってしまうが、実際にはスーパーで酒と酒のアテを買っていた、というとても家庭的でない行為をしていた時のこと。
そのスーパーの惣菜コーナー(お惣菜コーナーとは書くまい、家庭的になってしまうから。・・・・・・もういいって)では、棒々鶏サラダなるものが売られていた。

棒々鶏といえば、いわずもがな四川料理の一つで、鶏のゆでたものをゴマダレやポン酢でいただく奴だ。付け合せとして大抵の場合レタスやきゅうりの千切りがそえられてる。さらに麺が付けられて棒々鶏涼麺にクラスアップしたりもする。
いずれにしても鶏肉メインの料理ではあるが、前述したようにレタスやきゅうりをそえるのが常であるのだから、そのレタスやらきゅうりやらの量を増やせば、サラダとして成立しなくはないのかもしれない。

だが、そのスーパーで売られていた棒々鶏サラダなるものは、鶏肉の下にマカロニを敷き詰めたものであったのだ。
鶏肉、即ちタンパク質。マカロニ、即ち炭水化物。
サラダなのに構成物質がタンパク質と炭水化物。なんかサラダからは一番遠い存在なような気がしてきた。
ていうか棒々鶏サラダよりオリジナルの棒々鶏のほうがレタス・きゅうりの分、サラダ度合が高いのはどういうことなのよ。

にも関わらず、この棒々鶏サラダが何故サラダを名乗れるのかと問えば、それはひとえにマカロニサラダという先駆者がいたからこそ、だろうか。

マカロニとニンジン・タマネギ・セロリなどを合わせたマカロニサラダは代表的なサラダ料理の一つである。
そのサラダ料理のメイン具材であるマカロニ、そのマカロニが使われているのだから、棒々鶏サラダもサラダを名乗るぜ、といった感じか。

しかし、この理屈でいくとマカロニが使われてるものはサラダ、ということになる。
チーズとベシャメルソースたっぷりのこってりしたマカロニグラタンもサラダになったり、
マカロニ・ウェスタンもサラダ・ウェスタンと呼ばれたり、
「太陽にほえろ」のマカロニもサラダとかって呼ばれるたりするのか。
「マカロニほうれんそう」も「サラダほうれんそう」に・・・アレかえって違和感なくなったか。

ま、何にせよ棒々鶏サラダやマカロニグラタンをさして、
「この味がいいね」とは言わなんだろうな。
てか、そんなサラダ記念日、いや。