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おせちの限界(2016/2/4)
やだー、もう二月じゃないですかー。
いや、こりゃ2016年もあっという間に終わりそうな予感、悪寒。

そんな松の内どころか一月も終わったというのに、果敢におせちの話題。

「おせち」それは、食べないと正月を迎えた気がしないという、日本人なら誰もがありがたがる大層な料理である。

だが、だがである。そんなありがたいおせちの中に、冷静に考えると鯛やら海老やらの豪華な料理の中に、ごくごく普通のありがたがるまでもない、いやありがたがるのはおかしいだろという奴が、しれっとおせちラインナップに混じっていやしないだろうか。
そうだよ、おまえだよ、おまえ。黒豆、かまぼこ、煮干の甘辛い奴、大根の千切りのすっぱい奴、叩いたごぼうをやっぱすっぱくした奴・・・、おまえらのことだ!

というわけで、この微妙な面子のおせち連中が本当におせちであるのかを考えたい。
考察にあたっては、二つのポイントを重視した。
一つは、正月にしか食べない。もう一つはめでたい感じがする。以上の二点である。このどちらかをクリアしていたら、おせちと認定したい。

まずアウトなのが黒豆。理由は正月じゃなくても普通に食べるだろうし(いや、そんな頻繁には食べないけど何かの拍子で食べるじゃないか)正月だけのレア感がないので、おせちとは認めたくはない。
次に田作り(・・・あ、すんません、もういちいち煮干の甘辛いとか表現するの面倒くさいので正式名称の田作りでいいっすか)もまあ年間通して、正月以外でも食べるだろうから同様にアウト。

逆に紙一重で、これはおせちだろうというのは、大根の千切りスッパイパーイこと「なます」とごぼうを叩いてやっぱスッパイパイの「ごぼうたたき」だろうか。ていうか、この二つ滅多に食わんよね、正月以外(ひょっとしたら場所によっては常食だという地域もあるかもしれないけど)。
だから、なますとごぼうたたきは食材は自体はありふれてるけど、正月にしか食べないので、これはおせちです。

そして、かまぼこである。
かまぼこは自体はありふれた食べ物だ。その点からすると、正月ならではのレア感はないし、ありふれてるが故にめでたい感じもしないため、おせちではないと言いたいところだが、かまぼこには秘密兵器のピンクかまぼこというものが存在する。
ただの白いかまぼこは単なる練り物である。だが、あら不思議、そこにピンクの奴を加えるだけでどんな慶事にも対応できるスーパー料理へと変貌するのだ。
よって、かまぼこ(紅白かまぼこの場合)はおせち!
おせちの限界はかまぼこ!
これからは、おせち用意する時間や金がなかったら、紅白かまぼこをむしゃむしゃ食べよう。

追記

逆におせちの中のおせちは伊達巻だと思う。好んで食べはしないけど。
海老や鯛、鰤の方がありがたいし、美味いと思うけど正月以外でも食べるじゃんすか。よって、オセチオブオセチズは伊達巻だと思うのです。