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ジョルディと竜
[2016/4/25]

去る4/23はサン・ジョルディの日だったので、関連イラストをば。
聖ジョルディといえば、竜退治ということで竜とサン・ジョルディ。

サン・ジョルディと聞くと「本の日」を連想して、あまり竜退治とは結びつかないかもしれないけど本来は竜退治で有名なキリスト教の聖人です。
というか竜退治の場合は聖ゲオルギウスと呼んだ方が通りがいいかもしれない。
言うまでもないことだけど、二者は同じ人物で古代ギリシャ語だとゲオルギウスになって、カタルーニャ語だとジョルディになるというわけです。ちなみに英語だとジョージ、フランスだとジョルジュ、ドイツだとゲオルクになります。
そして、4/23はジョルディが殉教した命日であると同時に文豪セルバンテスの命日でもあったので、ジョルディを守護聖人として信奉するカタルーニャ地方で本を贈答する習慣が生まれたのだそう。
ちなみに本の他にバラを贈ったりもするらしい(正確には男性は女性にバラを、女性は男性に本を贈る)けど、これは聖ジョルディが退治した竜から流れ出た血がバラに変わったという伝説が由縁なんだそうな。

と、まあジョルディというかカタルーニャのゲオルギウスの伝説はロマンチシズム溢れてるけど、本家というかゲオルギウス版の竜退治は結構ひどい。
どうヒドイのかというと、竜を退治するものの殺さず村まで連れてきて、村が大騒ぎになったところで、「ちゃんと殺してほしかったらキリスト教になってね」と竜殺しを盾に改宗を迫ったという鬼畜ぶり。
ひええ、無償で退治したげてよ。