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お正月
お正月があまり好きではない。
もっと言えば、正月だけでなく年末もあまり好きではない。
まあ、単に大掃除と紅白歌合戦とおせち料理と旅先でその土地の人と触れ合うことと人の目を見て話すことと元気よく挨拶することが苦手なだけなんだが。う、後半はただの人見知りだ。
あとは嫌いではないが、そんなに好きでないのが餅。
あと年末と年明けに対する世間一般の特別感も好きでない。具体的に言うと年越しのカウントダウンとか初日の出とかをありがたがる感覚。そういうのに反発して、一時期あえて12/31の日の出を見るという行為をしてたことがあったっけ。うん、本格的に病んでるな。

とまれ、俺にとって年末・年始は苦手なものとそんなに好きでないものから成り立っているのだ。
唯一の例外がお年玉だったのだが、これも年経るにつれ、楽しいイベントだったものが唾棄すべき即時撤廃すべき悪しき風習と化していってしまった。何だ、その顔は!千円がそんなに不満か!ちくしょう、調子のんなよ、お年玉の原点に返って現金でなく餅を喰らわせてやろうか、この野郎。と豆知識を披露しつつ親戚の子供へ悪態ついたところで改めて考えてみる。 何故に俺は、大掃除・紅白・おせちが嫌いなんだろうか。

まず、大掃除。
大掃除というのは、とどのつまり普段掃除をしないところを掃除するということだと思うのだが、これに抵抗がある。
ていうか普段しないのなら、年に一度しかしないのなら、やってもやらなくてもどっちでもよくないか?と思ってしまう。タンスの裏の埃とか取っても意味ないじゃないか。そこはもうずっと埃まみれでいいだろう、普段は目に付かないところなんだし。
と書いといて大掃除どころか普段の掃除も滅多にしてないが。

紅白は、歌と歌の合間の応援合戦がちょっとつらい。出演者がやりきってるにしろ、やらされてる感満載でお届けにしろ、何だか恥ずかしい。やってる方も恥ずかしいかもしらんが、見てるこっちも恥ずかしい。
頬を赤らめる。ドキドキする。え、ひょっとしてこれが・・・恋?・・・てな感じになるので、耐えられずチャンネル変えてしまう。恋ではないのですが。

あとはおせちか。おせち云々は、単純に嗜好の問題だけど、不思議に思っている。
というか改めて問いたい。
おせちって正味おいしいか?
まずい、とは言うまい。だが、とりたてて美味とは言えないと思う。
そんなおせちの中でも一番扱いに困るのが伊達巻。
中途半端に甘いんだよ、伊達巻。ご飯のおかずに出来ないよ、伊達巻。甘さが中途半端だからデザート感覚でも食えないよ、伊達巻。池波志乃がCMしてたよ、伊達巻。池波志乃は錦玉子のCMもやってたよ、伊達巻。
といったわけで伊達巻の扱いにはいつも困っている。ま、いつもというほど食う機会もないけど。
そんな大して好きではないおせちだが、量だけは多いので(一品一品は普通の量だけど種類がそれなりにあるので、おせち全体だと結構な量になる)一回だけでなく何度も食卓に上る。これがまた嫌だなあ。
こちらとしては一刻も早くおせちを無くしたいので、毎回食う食う。
食いっぷりだけ見てたら、おせちが大好物な人間だ。
おせち大好き人間だ。
おせちを食べないと正月を迎えた気がしないな人間だ。

ビバ!日本の伝統!